人材発掘・育成パナソニック株式会社

「デザイン選考」の実施により、従来とは異なる母集団からイノベーター人材を採用

パナソニック株式会社 採用部 石黒正大様、アプライアンス社 人事・総務センター 企画・直轄人事部 本庶由季様、アプライアンス社 人事戦略センター 人事部 玉臺浩平様

パナソニック株式会社 採用部 石黒正大様、アプライアンス社 人事・総務センター 企画・直轄人事部 本庶由季様、アプライアンス社 人事戦略センター 人事部 玉臺浩平様
実施内容
新卒採用におけるイノベーター人材発掘のためのideagram及びデザイン思考ワークショップ実施
実施期間
2019年2月22日〜3月9日
課題・背景
  • イノベーター人材となりうる学生を定量的に可視化するため創造性を科学的に評価できるideagram並びにデザイン思考ワークショップを導入
実施結果
  • 参加学生のうち2名内定
  • 通常「パナソニック」の名前でリーチが難しい学生層にリーチできた
  • 参加学生の94%が「パナソニックの企業イメージがよくなった」と回答

2019年2月、イノベーター人材を発掘し採用に繋げるため、大学生を対象に創造性が可視化できるツールである「ideagram」の受検およびその結果に連動したワークショップを実施。結果、普段の採用軸で出会うことが難しい学生母集団から2名の学生が内定。人事部採用・人材開発課の玉臺様、石黒様、本庶様に今回の取組に至ったきっかけやその評価についてお話お伺いしました。

ideagramを導入したプログラムを通じ「創造性」が高い優秀な学生と出会い、その能力を言語化して理解することが出来た

プログラム全体を通じての感想や気づきはありますか?

本庶:まずは私自身、プログラム体験後に人のニーズに対する共感力が高くなったように思います。選考という点では、実際に私たちも学生と一緒に取組んだので、創造力や思考力、行動力をよく見ることが出来た点が良かったです。

玉臺:今までは創造性というとフワッとしていましたが、一連のプログラムを通じて創造性があるとはどういうことなのかを言語化して理解することが出来ましたね。

参加していた学生の印象はいかがでしょうか?

本庶:学習スピードが速く、行動しながら考えてアウトプットをだせる学生さんが多く、ideagramのスコアが高かった学生さんのひとりは、実際に自分で民泊の事業をやっていると言っていました。

玉臺:そうですね、初めてのワークにも自然体で馴染んでいく適応力が高い学生さんの割合が高かったです。

ideagramを受検しての感想や気づきはありますか?

玉臺:創造力は後天的に伸びるんだと実感しました。世の中には多種多様な適性検査がありますが、ideagramのスコアには納得感がありました。適正検査の中にはある程度自分の意思で結果をコントロールできるものもありますが、ideagramはその場、その時点の有りのままを回答をする内容になりますね。

石黒:確かに適性検査によっては攻略法があるようなものもありますがideagramは自分の意思で結果をコントロールできないですね。

日本企業の転換期に必要な力を客観的に評価しながら、新たなタイプの学生にも出会いを広げられることに期待

通常の選考と比較していかがでしたか?

石黒:「よそ行きの人」が少なかった印象です。今回のワークショップに参加してみると、実際に仕事をしている雰囲気に近く、肩肘張らない普段着でのワークが出来たと思います。ワークによってはパフォーマンスが知識の有無に左右されることがありますが、今回はデザイン思考のワークショップだったので「ユーザーとして共感できるか」という同じ出発点から取組めたことが良かったと思います。

本庶:学生さんも参加した社員もお互いに「よそ行き」ではない感じでできました。

玉臺:選考する側、選考される側という垣根がなかったですね。また、ideagramのスコアがあったので客観性を持って学生さんを見ることができました。

本庶:学生さんを多面的に見ることができました。通常のグループワークや面接だとある一面しか見れないこともありますが、意外な一面を見ることができた学生さんもいました。

今後この取組を活用できそうなイメージは沸きましたか?

石黒:パナソニックという名前でリーチが難しい学生さん、具体的には「デザイン思考」や「新規事業」といったキーワードに関心がある学生さんへのリーチを期待しています。また、参加頂く学生さんに、実際に職場で働くイメージを持ってもらえることも大きなメリットと感じましたし、学生さんにとっても持ち帰りの多いコンテンツだと思いました。一方、参加した社員にとってもアイデア創出の型を学ぶよい機会となりました。

最後にコメントがあればお願いします。

玉臺:日本の大企業はまさに今が転換点だと考えています。大企業が内なる改革を出来るか、思考転換をすることが出来るかが今後の100年間も引き続き大企業でいれるかを左右するポイントだと思います。そのためのきっかけになるソリューションと言えるのではないかと考えています。

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